我が国におけるC型肝炎ウイルスの遺伝子型は、
高ウイルス量・難治性である1b型が約70%、
2型が約30%といわれています。
本日は、C型肝炎治療の今までをサックリ簡単にまとめてみました
1992年…
インターフェロンがC型肝炎の適応承認。
しかし、1b型に対しては24週間の治療でウイルスが排除できたのは5~10%。
2004年…
ペグインターフェロンとリバビリンの併用48週間療法が始まります。
ウィルス排除効率は約50%に向上。
2011年11月…
プロテアーゼ阻害剤であるテラプレビルが承認。
ペグインターフェロンとリバビリンとの3剤併用による24週間の治療により
1b型の初回治療の著効率(著しく効果的であること)は約70%に向上。
一方で、高度な貧血や重篤な皮膚病変、腎機能低下などの副作用が報告。
2013年11月…
第2世代プロテアーゼ阻害剤であるシメプレビルが承認。
ペグインターフェロンとリバビリン3剤併用による24週間の治療で
初回治療の著効率(著しく効果的であること)は約90%まで向上。
副作用も軽減。
このようにインターフェロン治療が開始されてから約20年で、
C型肝炎治療が大きく進展してきました
一方で、インターフェロンやリバビリンによる重篤な副作用
高齢化や肝の線維化の進行、インターフェロンの無効化や再燃
(一度インターフェロン治療で、C型肝炎ウィルスが排除されたが再発したケース)の場合など
インターフェロンが使えない患者さんも増加しています
そのため、インターフェロンを使わない
インターフェロンフリー療法の開発が熱望されています。
インターフェロンフリー療法の開発は世界規模で急速に進んでいます。
C型肝炎、その他ウィルス性肝炎で苦しむ患者さん全てが
救われる時代が来ますように
C型肝炎などのウイルス性肝炎は早期治療がカギとなります
ご自身や、ご家族の方のためにも、
多くの人に肝炎検査を受けてほしいと思います
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