23章|C型肝炎治療と胸騒ぎ

採血室  3月22日(火)

私の血管は細く細く採りにくい。
採血泣かせである。

入院してからも数人の看護師さん達が頑張ってくれた。
が一回OKだったのは…。

「ごめんね~」と謝れるのも、
腕を前に、
「どうしよ・・・」と固まらせてしまうのも申し訳ない。

中には、「諦めない!」方もいて・・・
私の血管も我慢も限界に近づいていた。

ダメもとでS先生に相談してみた。
採血室に私の血管と相性がとてもいい検査技師の方がいるので、
採血お願いしたいと。

意外なほどアッサリとOKがでた。

というわけで今朝は外来の採血室に向う。
まだ外来が始まる前なので誰もいない。

採血室に入り、担当のMさんの顔をみるとホッとする。
と同時に血管もリラックスするようで、
今日も一回OK!痛みなし。

お手間かけて申し訳ないと謝ると、
「いやーS先生から直々にお願いされた時はビックリしましたよ。
今まで入院患者さんの担当になることなかったから光栄だな」
と笑顔で言ってくれる。

Mさんのこんなとこも好き。

予定が少しずれたけど
ペグインターフェロン注射も二回したので、
今日の検査結果しだいで通院治療に切り替えられるかも?

その時の私は単純にそう思った。

夕方の回診。
「インターフェロン注射するとやっぱり下がりますね」と開口一番S先生。

その顔からは金曜日のインターフェロン3回目が中止になっちゃう予感が満々。
ということは退院は?

そんなこと考えてたらグラグラ~余震。
嫌な予感・・・。

 今日の検査結果
血小板(×10,000/μl):1.3万
白血球(μl):2100
赤血球(×10,000/μl):284
ヘモグロビン(g/dl):9.9

AST(IU):57 ALT(IU):92 r-GPT(IU):117

 

余震と予感  3月23日(水)

本当だったら遅くても今日くらいに退院の予定だったのに。

C型肝炎治療のペグインターフェロン&リパビリンを開始する時、
通常2~3週間、薬の量や効果、副作用などを見極めるため入院が必要になる。
その後は通院で残りの回数のペグインターフェロン注射。

私は1度目のインターフェロンで血小板が1万まで下がってしまう。
1週間かけてS先生との約束の2万をクリアできず2回目は中止。

1週間あけて2回目の注射ができた。
インターフェロンの副作用や貧血の自覚症状もないから。
そろそろ退院かな?とのんきに考えていたけど…。

そんな様子は全くなく…。
昨日の検査結果が頭に浮かび、
だんだん不安になる。

グラグラ~と余震。
悪いこと考えて頭もクラクラ~。

 

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