再生不良性貧血|ここだけの話

まだあまり知られていない病気の真実!

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ここでは再生不良性貧血の病活(闘病・病気生活)を通して経験した事で、
まだあまり知られていないことを特筆します。

これは私の実体験から生まれた事実です。
ただあくまでも私の体験であり、病気の治療法や投薬の期間及び効用等は、
患者さんそれぞれの病状や体質などによって異なります。
なのでほんの一例としてご覧頂き、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

数値の単位:白血球数(μl)・赤血球数(×104/μl)・ヘモグロビン量(g/dl)・血小板数(×104/μl)

 

◆矢印右上赤ボンゾールの膣剤使用で貧血数値が上昇!副作用なし
ボンゾールという子宮内膜症の治療(ダナゾール療法)で始めた薬が貧血にも効果があり
6ヶ月~半年程で主にヘモグロビン、赤血球数値が上昇し安定しました。
また服用ではなく膣剤として使用しているため、20年間ボンゾールでの副作用は殆どありません。
この症例は婦人科担当医師により学会に報告されました。

(使用前)ヘモグロビン8.0・赤血球200
⇒(使用継続後)ヘモグロビン11.5・赤血球350

 

◆矢印右下青スプレキュア注射で貧血が増悪!
肝炎治療のペグインターフェロン治療で貧血の副作用が重症化し中止。
同じ頃、子宮内膜症が悪化。
生理を止めて内膜症の増殖を抑制し病巣を小さくするために行ったスプレキュア注射に伴い、
白血球、赤血球、ヘモグロビン、血小板の全ての数値が最悪化するという、
予期せぬ副作用で命に危険が!

ヘモグロビン11.0・赤血球320・白血球19・血小板3.2
1回目スプレキュア注射から約2ヵ月後(スプレキュア注射は計3回)
⇒ヘモグロビン6.5・赤血球181・白血球11・血小板1.8

定期的に(1~2週間に1回)輸血が必要となる。2ヶ月で400ml×5回。
輸血に応じ数値の下がり度合いも少なくなったので、
徐々に輸血の間隔をあけました。
薬の影響が抜け、数値が安定するまで約2ヶ月かかりました。

注射中止2ヵ月後⇒ヘモグロビン9.0・赤血球261・白血球15・血小板2.3

 

◆矢印右下青鉄キレート剤で貧血が最悪化!
そして輸血治療に伴う鉄分過剰の肝臓への負担を軽減するために服用を始めた鉄キレート剤は、
服用約1ヵ月半後に白血球、赤血球、ヘモグロビン、血小板の全ての数値が最悪化するという、
またもや予期せぬ副作用により再び命の危険が!結局また輸血依存に。

ヘモグロビン9.0・赤血球260・白血球15・血小板2.7
⇒ヘモグロビン5.9・赤血球190・白血球14・血小板1.1

定期的に(1週間に1回)輸血が必要となる。4週で400ml×4回。
輸血をしても下がり度合いに変化が見られず、
4週連続での治療となりました。
薬を中止してから数値が安定するまで約2ヶ月かかりました。

服用中止2ヵ月後⇒ヘモグロビン9.7・赤血球256・白血球20・血小板2.8