本日はC型肝炎治療・新薬のお話です。
C型肝炎の新しい飲み薬が昨年12月に発売されました
ペグインターフェロンの注射と、
抗ウイルスの飲み薬リバビリンと併用することで、
治療効果が上がるとともに、副作用も少ないのが特徴です。
シメプレビルという飲み薬。
プロテアーゼと呼ばれるたんぱくに働きかけ、
ウイルスの増殖を抑えます。
インターフェロンはそれ自体がC型肝炎ウィルスを
駆除するわけではありません。
分かりやすいように、インフルエンザの例でお話しします
インフルエンザウィルスに感染すると
高熱などの症状が現れます
薬で発熱などの症状を和らげことは出来ても、
薬がウィルス自体を殺してるわけではありません。
あくまで頑張っているのは人間の体にある免疫力、自己免疫です
インフルエンザウィルスに感染した時も
インターフェロンが生成され、
ウィルスを駆除しようと頑張ります
ただ、体の中で生成されるインターフェロンはごくわずです。
それを人工的に作ったのが、
現在C型肝炎治療で使用されているインターフェロンです
リパビリンも単体ではウィルス駆除の効果はありませんが、
インターフェロンと組み合わせることで、治療効果をあげます
新薬は直接的にウイルスに働きかけます。
この点がインターフェロン治療とはまったく異なる部分です。
元気な体の中のC型肝炎ウイルスを殺す効果はないのですが、
ウイルスが増殖するときにタンパク質が必要になります。
その合成を阻害する効果があります。
新薬シメプレビルとペグインターフェロン及びリパビリンの
3剤併用療法治験ではC型肝炎の治療を初めて行う人の
ウイルスの消失率は85%を超えたそうです。
また、ペグインターフェロンの注射と
抗ウイルスの飲み薬リバビリンの治療で再発した
(一度はウイルスが消えた後に、再びC型肝炎になった人の)
場合も高い割合でウイルスが消えたとの報告があります。
さらに今までのペグインターフェロンとリバビリン2薬による治療と比べると
服用期間が半減する長所があるほか
副作用が確認されていない点の利点もあります。
私の場合は、ペグインターフェロン及びリパビリンの副作用が著しく、
再生不良性貧血の増悪および血小板や白血球の減少が顕著なため、
3剤併用療法は行えません
なので、ペグインターフェロンを使用しない、
インターフェロンフリー治療の開発に望みをかけています
現在、インターフェロンフリー治療の開発も進んでいます。
米製薬会社のブリストル・マイヤーズは昨年10月、
厚生労働省に2種類の新薬の製造販売承認を申請しました。
いずれも特定の酵素の働きを抑える薬です。
同社によると、副作用があるためインターフェロンを使えない患者と、
過去に副作用で治療を中断した人を対象に
この二つの新薬を併用した治験で、
ウイルスの消失率は85%を超えたそうです。
これら2薬は年内にも承認される見通しです。
その他の新薬も開発中でC型肝炎治療は大きく変化しています。
C型肝炎などのウィルス性肝炎は早期治療がカギとなります
どうかお願いします。
私のように発見が遅くなる前に…
一度で良いです
C型肝炎検査を受けて下さい
主治医S先生からの情報・・・
現時点で危惧されている薬剤の耐性、
新薬の肝硬変患者さんへの効果などについては
改めてお話させていただきます
お手数ですが
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