病気になっても自覚症状の出にくい肝臓病。
黙々と働く様子から「肝臓は沈黙の臓器」とも言われています。
でも、我慢強い肝臓であっても、弱っている時はSOSを出していたりもします。
痔やイライラの情緒不安定が肝臓障害の症状
だとは、当時の私自身が思ってもいなかったことです。
ある日の消化器内科受診時のこと。
私:「やっぱり便秘ってC型肝炎に悪いですよね 」
主治医S先生:「そうね。解毒する肝臓機能が低下してるからね。
チエさん便秘?」
「今はビオフェルミンで快調!」
「ああビオフェルミン処方してるものね。
でも肝臓が弱ってる場合は便秘以上に痔がキツイよね?」
「そうなんですか 」
「けっこう私の患者さんでもいますよ。C型肝炎で痔の人!」
痔は「肝臓の障害」やストレスや疲れからくる肝機能低下の症状
肛門部分の毛細血管が詰まり、
ふくれあがったのを痔核(いぼ)といいます。
食べ物の栄養素は腸で吸収され、
肝臓で貯蔵されるために血液で運ばれます。
その時、肝臓に出入りする門脈という血管を通ります。
飲酒やストレスなどで肝臓が疲れていたり、
C型肝炎などの肝臓障害がある場合には、肝臓への血流が悪くなります。
肝臓に入っていく血液の停滞が始まると、門脈でうっ血を起こします。
うっ血した血液が肛門付近で行き場を失い、毛細血管が詰まり
ふくれあがり、すなわちを痔核(いぼ)につながります。
「なるほど、そうなんですね~
痔と肝臓って普通は結びつかないですよ
便秘になるとイライラするから
ストレスは肝臓に悪いって思うけど 」
「それ!」
「どれ 」
「イライラも肝臓が原因かもよ?」
「え 」
怒りっぽいのは肝臓が弱っている症状
肝臓には他の臓器より1本多い3本の血管が出入りしていて体内の血液の1/4が集まっています。
からだ中に血液を循環させる肝臓のしくみがあるので、
肝臓が弱ると、血液を運ぶ働きも弱くなり、脳への血の巡りも悪くなります。
そのため、集中力や思考能力が散漫になったり、
すぐイライラしたり、感情の起伏が激しくなってしまいます。
また肝臓は精神を安定に保つ脳内物質(メラトニンやセロトニン)の元になる物質を作る働きをしています。
しかし、肝機能が低下すると元になる物質が十分に作られず、脳内物質が不足します。
するとイライラ、精神状態が不安定になります。
「へ~
それは思い当たるふしあるわ 」
「痔のほうは?」
「それはノーコメント 」
肝臓の病気は早期発見がカギとなります
小さな体のサインも見逃さないことも大切です。
「ちょっと変だな?」と思ったら、安心のためにも
病院で検査を受けてみてくださいね
そしてイライラしない心穏やかな毎日を送るためには
肝臓を労わってあげることと、幸せホルモン(セラトニン)も重要
昨日、チエ夫からいただいた幸せホルモンで癒された私です
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