港からの風が頬に心地よい
~今日感じた日常の小さな幸せ~
byチエ
私は幼い頃より歯医者さんが大嫌いだった
歯の痛みに耐えられなくなると
シブシブ通い治療してもらう
消毒の匂い、キーンと響くあの音の中で、
大きく口を固定され、
ガリガリ歯が削られる恐怖
以前、唾を吸引する機械の誤作動がおきて、
私は自分の唾で窒息死するとこだった
それでなくても歯の治療のための麻酔注射は
それ自体が十分痛すぎるので
そのための麻酔がほしいくらい
口はもともと大きくないほうなので、
引っ張られてずっと固定されていると
終了の時には両端に切り込みが入り、
ジュリアロバーツほどではないけど
一回り大きな口になってる
でも決して彼女のようにチャーミングではない
他にも色々と嫌な思い出が多い歯医者
その中でも悲惨だったのは、
親知らずと奥歯を一度に抜歯された時。
あやうく出血死するところだった
その日はたまたまチエ母が旅行中で
結婚前だった私はチエ犬とお留守番
夕方、歯医者から帰宅したが、
いっこうに止血される様子はなく
つめている脱脂綿が赤く染まり、
取り替えても取り替えても…
赤く染まり続ける
歯医者に電話すると、
処方した止血どめを飲むように言われた。
最初から飲んでおけば良かった
それでも一向に止血されず
目の前のゴミ箱は真っ赤に染まった脱脂綿で溢れている
当時まだ再生不良性貧血の再発を知る前だったけど…
これは嫌な予感がする
19時過ぎに歯医者に電話すると留守電
「本日の業務は終了しました」
あぁ
と思っていると続いて
「明日は定休日ですので通常診療は明後日の……」
最後まで聞かず落胆と不安で受話器を落としてしまった
さてどうする
このまま様子をみてるだけ?
それとも救急車よぶ?
うーんどうしよう
と悩んでる最中も出血は止まらない。
なんか意識ももうろうとしてくる…
心配そうに手を舐め
離れず見守ってくれてるチエ犬
急に不安になり、
「私このまま死んじゃうのかな?
もっと遊んであげれば良かったね」
と頭を撫でながら言うと
チエ犬は何を勘違いしたのか、
オモチャを持ってきて、
「遊ぼう 」という
「ダメだよ 」と言っても、
遊びを挑発してくる
「本当に今は遊んでる場合じゃないの 」
と気然とチエ犬に言うと、
「そうだ、こんなことしてる場合じゃない 」
と我にかえり・・・
近くに歯科医院で緊急にみてもらえるとこを探した
タウンページで…。
パソコンまだなかったんだもん
幸い歩いても行けるところで
診てもらえたので助かった
そこの先生の開口一番が・・・
「え 一度に親知らずと奥歯を抜歯したんですか 」
とても驚ろかれた
むむ それって…
続く・・・→
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