肝硬変になり何の治療もしなかった場合で
肝臓ガンになる確率は1年で7~8%、2年で14~16%・・・
そして10年後には70%といわれています。
前回の通院日の続き
肝臓科を受診した時のお話です。
肝硬変は治る病気?それとも治らない病気なの?
昨年2014年5月
腹部エコー検査でとうとう恐れていた
肝硬変の診断がくだりました
インターフェロン治療が
失敗に終わった2011年。
それからは治療という治療が出来ず
不安だけがつのる日々。
2013年5月のエコー検査結果。
所見内容が、いつものc型肝炎から
c型肝炎~肝硬変の疑い?
その内容を見た時に
どうかここで止まってください。
肝硬変になる前に、
c型肝炎を治せますように。
どうか、
肝硬変になりませんように
ただ、ただ・・・
そう願いました。
でも願いは届かず。
今まで治療がとても困難とされてきた肝硬変なので
肝臓病を患っている者にしてみたら、肝硬変は肝臓がんと並び
「なったらおしまい」というイメージがとても強い病気です。
c型肝炎治療のゴールを前にして
待合室で当時のことを思いだしていました。
肝臓主治医:「こんにちは。お待たせしてすみません」
私:「こんにちは。よろしくお願いします」
「どうですか?変わりはないですか?」
「風邪ひいちゃいました」
「あらあら~大丈夫ですか?」
「ピークは越えたようです。
熱もありませんが、
炎症反応を調べてくれています」
「そうですか」
と血液検査の結果に目を通す先生。
「チエさん24週が経過しましたね!
まだsvr24達成とは言えませんが・・・
前回の検査でもウイルスが検出されていませんので
このまま大丈夫だと思われます」
「よかった~」
「肝機能数値も良いですね。
ガンマも少し下がってますし!」
「あ~よかった!
ウイルスがいなくなったおかげですね~。
肝硬変もなくなってたりして?
先生、エコーの結果はどうです?」
「そうそう!
エコー検査の結果ですが・・・」
「はい」
「ここに影のようなものがあるのですが」
パソコンに映りだされる画像を見ながら先生が仰った言葉に
「かげ?!」
一瞬からだが凍りつきそうになりました。
「あっ!影のようなものですが
今回のものは悪いものではないです」
「悪性でなく、良性ということですか?」
「いえいえ」
「え~悪いのですか?」
「いえ!今回のはそういうものではなく
影のように見えますが心配しなくていいものです」
「ビックリさせないでください~」
「すみません」
「肝硬変も治ってたらゆるせちゃうけど
なくなってはないですよね?」
「ん~残念ながら治ってはないですね」
「そうですよね~
そんなうまくいかないですよね。
先生・・・」
「はい?」
「前にも伺ったことなのですが
もう一度聞いても良いですか?」
「大丈夫ですよ」
「
c型肝炎が治ることは本当に嬉しいで
「そうですね」
「でも私の場合・・・
c型肝炎ウイルスがいなくなっても
肝硬変になってしまって、ます。
肝硬変は治らない怖い病気なんですよね?
いずれは肝臓ガンになってしまうんですよね?」
c型肝炎ウイルスにより慢性肝炎になってから
目にすること耳にすることことは
肝硬変や肝臓がんという病気の恐ろしさ。
「
c型肝炎の治療をしな
そう強く思っていました。
「チエさんのようにc型肝炎ウイルスが原因で慢性肝炎になり
それが進行して肝硬変になった場合。
代償性肝硬変であれば、
時間はかかりますが、肝臓が再生する可能性はあります!」
「肝臓が元に戻れる?」
「時間はかかりますがね」
肝硬変から肝臓ガンになる確率はウイルス治療前後で違うの?
肝硬変になり何の治療もしなかった場合
肝臓ガンになる確率は一年で7~8%・・・・
10年後には70%
そのことが頭をめぐります。
肝硬変の疑いが出てから数えるとしたら、私は何年め?
つい頭で計算しかけるのをふりきります。
「ただしc型肝炎ウイルスがなくなっても
すぐに癌になる可能性がなくなるわけではありません」
「はい・・・」
「ただ万一ガンになった場合でも
ウイルスがいる肝臓では術後に肝臓が十分機能できないこともあり
回復も遅れたり、再発のリスクも高くなります。
しかし、ウイルスを除去できた肝臓は術後の回復も早いですし
再発のリスクも低くなります」
「あっ~」
「いずれにしても、C型肝炎ウイルスがいるか
いないかで、
状況は全く違いますよ!」
「そうですよね?」
「はい!
C型肝炎から10年後に肝臓ガンになった患者さんが10%
肝炎治療後にその数字は1%まで減少したんです」
「そうなんですね」
「ただし、肝硬変からの統計はまだとれていません。
なぜならインターフェロンは肝硬変には適用外の治療だったためで
「あっ」
「でも今インターフェロンフリー薬の登場により
非代償性肝硬変の治療が可能になりましたので
今後のデーターに注目ですよ!」
「そうですよね。
私の症例がその一つになったら嬉しいな」
肝硬変の原因であるc型肝炎ウイルス治療後の予後と余命
肝硬変の原因として多いc型肝炎ウイルスの治療法が
近年になり続々と登場したことで
c型肝炎は治せる時代になりました。
そのことは、今までは治らない!治せない!
とされていた肝硬変の治療が出来つつあることを意味します。
「c型肝炎ウイルスの治療後は
肝臓がん、消化管の出血、肝不全の3つの合併症が
肝硬変の患者さんの予後を大きく左右すると言われています」
「はぁ~」
「今のチエさんの肝臓の状態では
ガンになるかどうかは別として考えた場合ですが
今の肝臓の状態をキープさえできれば
肝臓が原因で生死に関わる可能性は低いです」
「そう考えると、肝臓がんの合併症が
最も予後に影響するのですね・・・」
「そうですけど、先ほどもお話ししたように
肝炎ウイルスがいなくなれば癌化する確率は低くなります
それに万一の事が起きても
早期に発見できれば大丈夫です!
そのためにも、今後も3か月ごとの血液検査や
半年くらいのペースで腹部エコーの検査をして
肝臓が元気になるよう見守り頑張りましょう」
「プルプル~の肝臓目指してですね!」
「そうそう!」
先生と笑いながらも
頭の中はガンという言葉がグルグル・・・
まぁ~こんな性格なので(笑)
考えたらきりがないけど
まずは一歩一歩・・・
余命1年だったけど
50年近く生きられているから
今でも再生不良性貧血の診断書の予後は不良だけど
毎日元気に笑ってられてるから
だから・・・
なんとかなるさ!(^-^)
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