毎日感じた小さなHappy を綴り初めて
1ヶ月と1週間。
この日記帳が小さなHappyで全て埋まったら
大きな大きなHappy になるね。
~今日感じた日常の小さな幸せ~
byチエ
そのとき同室で仲良くなった、
当時72才。糖尿病患者のUさん。
何しろ食べるの大好き!
なグルメな方です
都内近郊はもちろん。
北海道~沖縄まで食べ歩いた店や美味しかったもので
お気に入りを教えてくれる。
私が焼肉食べたい~ と言うと
「タンの美味しい店は…カルビなら…肉のランクの良いのは…」
と出てくる出てくる
その知識は豊富な上に、
全て頭に入ってるようでビックリ
凄いね~というと
「ボケないコツ」
と笑って仰ってました
そんなUさん。
10年ほど糖尿病を患いずっと通院してたらしい。
月一の検査に合わせて
お出かけやお取り寄せを控え我慢
通院日の帰り道ではその反動で、
鰻と寿司をはしごしてしまう
もちろん大好きな和菓子も買って帰宅。
次の検査日一週間前まで
外食&お取り寄せを楽しむ
そして一週間節制して検査に挑む。
それが終わると美味しいもの三昧
その繰り返しの結果ジワジワと確実に
血糖値は上がり続け
とうとうインスリン治療のため入院
インスリン注射を自分でできるようにする
きちんと食事管理できるようになる
運動をきちんとする
この目標を達成するための入院らしい。
だいたいの方は2週間くらいの入院。
でも、お孫さん2人(成人して働いてる)と同居で、
基本的に自分で食生活の管理をしなければならないUさんの場合、
今までの食生活ぶりからか
2週間経っても退院の目処は立たず、
日々ストレスが蓄積されていった様子
私は再生不良生貧血の再発だったので基本は安静。
しかし体調が良い時は院内ブラブラしたり
テレビ見たり本を読んだりと自由
それで疲れたら、お昼寝。
食事制限もないので、
食べたいものの差し入れもOK
そんな私がUさんには羨ましく感じたみたいで。
ある日の朝の回診。
先生から、「もう少し頑張りましょうね」と言われると、
それまでのストレスが爆発した
私を指さし、
「おねえちゃんはズルい
美味しいもの食べて、看護婦さんも寝てなさいって優しい」
と主治医の先生に愚痴りはじめた。
それを聞いた先生は、
「それは仕方ないでしょ」と苦笑い
まぁ確かにUさん達、
糖尿病患者さんの生活管理のための入院は、
ある意味ハード
入院中にインスリン注射の管理や食事管理、
運動管理を自宅でしっかり出来るようにしなければならないので、
看護師さんも厳しい
Uさんのように美味しいもの大好きな方には、
ただでさえ病院食は物足りないだろう。
それも糖尿病食なので尚更らしい
差し入れもNG。
ならお昼寝しようとすると、
朝と夕のウォーキングに出かけるように
看護師さんに病室を出されてしまう
往復1時間のウォーキング
寒い1月2月は外に出たくないものね
「今日は風邪ぎみだから…」
とUさんが言っても、
「さっきの検温で熱なかったから大丈夫!」
と看護師さんも容赦ない。
しぶしぶ着替えて出かけたUさん。
帰ってくると肩を落としながら、
「少ししか栄養とってないのに、これじゃ死んじゃうよ…」
と看護師さんに悪態をつく。
「死にません
これでちょうど良いの
今まで栄養とりすぎだったの 」
と逆に怒られる。
そんな事が続き、
とうとうキレタUさん。
「ズルいズルい~
私もおねえちゃんみたいになりたい」
と子供の駄々っ子のよう。
先生も困り顔
病室内は唖然
私も微妙
その時の看護師さんの一言。
「いいかげんにしなさい
治療できるUさんと
治療できないチエさんとどっちがいいの 」
え
そこ
ちょっと咄嗟の発言すぎませんか
でも、ある意味説得力あったのか
ピタリとUさんは大人しくなった。
その日の夕飯時
Uさんがデザートの苺を私に差し出し
「おねえちゃん栄養つけて」と言った。
デザートはおやつが殆ど禁止されてるUさんにとっては
1番の楽しみ
「今日のデザートなにかな?」と、
いつも楽しみにしてるのに。
今日の一件で、私に悪いこと言っちゃたと思ったか
私が可哀想だと思ったか
ハッキリ分からないけど、そんなとこかな
お気持ちだけ有難く頂くことにした。
「そうだよね。おねえちゃんは栄養は一杯とってるものね」
ニコニコ苺を食べるUさんのお茶目さに和まされる
このことがあり
Uさんとは今まで以上に仲良しになった気がする
お手数おかしますが
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