インターフェロンフリー治療ダクルインザとスンべプラのお薬で
c型肝炎ウイルスがようやく消え、完治のゴールが見えてきました。
でも、肝臓数値のr-gtpガンマが高いままです。
アルコール飲んでないし、中性脂肪やコレステロールも低いのに
ガンマr-gtpが上がるのはなぜ?脂肪肝になる理由は?
⇒前回の肝臓科受診時の続きになります
(血液検査の結果はこちらです)
主治医:「 チエさんのように中性脂肪が少ないのに
肝臓の脂肪が増えて、肝臓に負担がかかり
肝機能数値が高くなってしまう人が最近ふえてるんです。
私:「ストレス?
胃ではなく肝臓にでるんですか?」
「うーん、ストレスといっても色々ありまして。
その話の前に基本のお話になりますが」
「はい」
中性脂肪とは?どうやってつくられるの?
「まず中性脂肪というと、悪者のイメージが強いのですが
人間の体を動かすエネルギーだったり
内臓を守るクッションになったり、体温を保ったり
人が生きていくには必要なものでもあります」
「へ~」
「主に食事での脂質が、人の生命を維持するエネルギー源になります。
そして使いきれなかったエネルギーが中性脂肪として体内に蓄えられます」
「プヨプヨおにく?」
「あはは~そうそう!」
「ふむふむ」
「炭水化物や甘いもの油ものなどを多くとり過ぎると
エネルギーとして消費しきれない中性脂肪が増加するんです」
「ほ~」
「いわゆる、ポッコリお腹ですね~」
中性脂肪と肝臓の関係とは?脂肪肝のこと
「そして次は肝臓のお話ですが。
中性脂肪は肝臓でも合成されます」
「うんうん」
「食事からとられた脂質はエネルギーとして
必要なぶんが腸内で吸収されますが
残りは肝臓に送られ、中性脂肪と合成されます」
「はい」
「そして、その一部が肝細胞(肝臓を構成する細胞)の中に蓄えられます。
貯蔵された内臓脂肪は、いざという時にエネルギー源として
体温を保つなど生命維持活動に使われます」
「ほぉ~」
「そして肝臓の重要な役割の1つとして
栄養素の代謝機能があります。
この肝臓の代謝機能が衰えてしまうと
肝細胞に蓄えられる脂肪が増えすぎてしまいます。
俗にいうフォアグラの状態の脂肪肝です!
こうなると健康によくありません」
「あ~なるほど。。。
どれくらい増えるとフォアグラですか?」
「一般的には肝臓内の中性脂肪が5%を超えた場合です」
「脂肪肝になるとこわいですよね?」
「すぐにどうこうという事ではないのですが・・・
肝臓が炎症をおこし機能が低下して
肝硬変や肝臓がんに移行する可能性が高くなるとされています」
「はぁ~。。。
肝臓の病気ってウイルスだけでなく
甘いものや油もの、炭水化物などの
食べ過ぎによる肥満が原因にもなるってことですね?」
「そうですね。
体がエネルギーとして使う以上にとり過ぎると
中性脂肪として蓄積され脂肪肝になっちゃいますからね~」
そう仰りながら先生はお腹をつまんでみせます。
「はぁ~なるほど・・・
食べ過ぎが脂肪肝のもとなんですね~」
「今までお話しした肥満や糖尿病などが原因の脂肪肝を
非アルコール性脂肪肝といいます。
それに対して、お酒の飲み過ぎが原因の脂肪肝を
アルコール性脂肪肝といいます。
アルコールはガンマr-gtp数値に敏感なんですよ」
「あっ!
そういえばS先生が言ってました。
お酒を飲んだらガンマr-gtpの数値にでるから
嘘ついてもわかるんだよね~って」
「あはは~S先生らしいですね。
でも先生が仰るように、アルコールには
中性脂肪の合成を促す酵素を発生させてしまう性質がありますからね」
「ほぉ~」
「ガンマr-gtpはタンパク質の分解酵素で主に肝臓の解毒で作用します。
アルコールや抗うつ剤など有害物質が体内に入ると
それを無害化しようと胆道でたくさん作られるんですね」
「だからガンマr-gtpはアルコールに敏感なんですね?」
「まぁ~そうですね」
「ん~なんとなく
肝臓と脂肪とアルコールの関係は分かりました。
でも・・・
そうなら何で、中性脂肪やコレステロールも低いのに
食事にも気をつけてるつもりなのに
お酒まったく飲まないのに・・・
なんでガンマr-gtpが高いんですか~?!泣」
アルコール飲まず中性脂肪も低いのにガンマr-gtpが高いのはなぜ?
「そうなんですよね。
実はチエさんのように、アルコールも飲まず肥満もしてないのに
ガンマr-gtp数値が高かったり、肝臓に脂肪がたまり
脂肪肝になる人が少なくないんです」
「はぁ。。。」
「もとは生物が生きていくために
肝臓が脂肪の貯蔵庫になってるとお話ししましたよね?」
「体温をあげたり必要な時にエネルギーとして使うためですよね?」
「そうそう!
それが人類などの進化によって、外気温の変化に対応するため
脂肪の貯蔵庫を肝臓から皮下や内臓に移すようになったんです」
「なんだか理科の授業みたいですね~」
「実は私、こういう話もすきなんです!(笑)」
「あはは~理科の先生みたい!(笑)
でも~それとストレスってなんの関係があるんですか?」
「それですが、お話したように脂肪は
主に皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられるようになったのですが
ストレスを受けると皮下の脂肪を血中に溶かしこみ、肝臓に送って
ためこんでしまうという説が確認されたそうなんです」
「へっ?なんで?!」
「まぁ~生物の防衛本能ですかね。
ストレスを受けると、身を守ろうとし
たくさんのエネルギーを必要とします」
「あっ!
防衛本能といえば、肝炎と貧血の治療で、鉄キレート剤のんだ時に
鉄を排出されまいと体が反応して、逆にfe(鉄分)が高くなって
k先生を困らせたときがありました!」
「あ~そうでしたよね!
なら、イメージしやすいかもしれませんね。
脂肪は生きるための最大のエネルギー源です。
いったん余分なエネルギーとして肝臓にためられる脂肪は
血液中に分泌されて皮下脂肪や内臓脂肪になります。
でも強くストレスを感じると、脂肪が再び血液に溶け込み
肝臓にとりこまれるということらしいです。
進化したはずなのに、ストレスで身の危険を感じると
本能的に体が身を守ろうとするのかもしれませんね」
「ストレス。。。
さいきんは胃がキリキリしないと思ってたのに・・・」
この段階で胃がキリキリし始めたビビリな私。。。
「あっ!
チエさんの思ってる神経てきなストレスだけではなく
脂肪肝の原因のストレスには色々あるんですよ」
「そうなんですか?」
「はい」
長くなりましたので
脂肪肝の原因になるストレスのお話は続きます⇒
寒くなりました。
皆さんくれぐれも、お風邪などひきませんよう
温かくしてお過ごしください(^-^)
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