向井亜紀さんがステージ2で手術した大腸|S状結腸|がんの症状・治療・生存率と余命

タレントで元格闘家の高田延彦さんの妻である
向井亜紀さん(49)が2013年8月にS状結腸がんのステージ2で
手術
を受けていたことを24日発売の女性誌が報じました。
同日、向井さんご自身もプログを更新し、病気の経緯を説明されてます。

  説明する女性

向井亜紀さんが手術したS状結腸がんとは

大腸がんは、がんのできた場所によって直腸がんと結腸がんに分けられます。

S状結腸とは便を作り、それがたまる大腸の一部です。
S字状に曲がっていることから、S字結腸と呼ばれています。

その部分にできるガンがS状結腸がんです。
大腸の中では直腸と並びがんのできやすい部位です

男性に多く、40歳以上から増え始め
50~60歳台にかけて最も高率であるといわれてます。

がんによる死亡の原因として、大腸がんは男性で第4位、
女性で第1位を占めるまでになっています

自覚症状が少なく
早期での発見が遅れ、発見された時はかなり病状が進行
していることが多いことによります。

しかし、早期であれば完治が可能で、治癒率の高いがんでもあります。

 

S状結腸がんの原因

原因としては、平均寿命の高齢化や食生活の欧米化などにより、
肉や乳製品など動物性脂肪を摂取することが多くなり、
それが長く腸の中に留まり酸化することなどがあげられます。

他に肥満、運動不足、過度の飲酒、喫煙など
生活習慣が原因になってることも考えられます。

 

S状結腸がんの症状

S状結腸癌は、初期の段階では痛みなど自覚できる症状が少ないため、
発見が遅れることご多いといわれています。

見逃すべきでないサインとしては、便秘、便が細くなる、便が出にくい、
便に血が混じる、軟便、下痢などの便通異常があります。

がんの中心が潰瘍となり出血がおきると血便の頻度が高まりますが、
痔と勘違いして受診が遅れることもありますので注意が必要です

排便の時のチェックは早期発見に繋がりますので、
日頃からチェックを心がけるようにし
異常や不安を感じたら、早急に受診するようにしましょう。

 

S状結腸がんの検査と費用

まず定期的に便潜血検査を受けます。
大腸がんの6~7割の発見が可能な有用な検査です。

便潜血検査は保険診療内で1,000円~2,000円です。
(市区町村により、40歳以上は無料であったり、
300~500円程の低額での検査可能な場合があります)

もしこの検査で陽性反応が出たら、病院で大腸内視鏡検査を受けます。

大腸内視鏡検査は3割負担で6,000円~9,000円
ポリープを取る場合は20,000円程度になります。

内視鏡で異変が確認されると、採取した組織の病理検査が必要となります。
組織検査は3割負担で4,000円~9,000円が目安となります。

 

S状結腸がんの治療

治療の基本は開腹の外科手術です。

しかし、ステージやガンの大きさによってはからだへの負担が少ない
内視鏡治療や腹腔鏡手術が可能です。

 

外科手術

外科手術はガン腫瘍をメスで取り除く方法です。
体にメスを入れることはそれ相当の負担も伴いますが、
最も確実にがん細胞を取り除ける方法でもあります

ステージ0期と1期の一部に相当する早期がんでリンパ節転移がなく、
がんの直径が2cm以内、がんが粘膜の浅い層にとどまっているという
2つの条件を満たしていれば、開腹しないですむ内視鏡治療も可能です。

 

内視鏡治療

内視鏡治療とは先端に小型カメラとライトが付いた、
細長い管状の形をした手術器具を肛門から入れて、
大腸の内部をモニター画面に映し出し

医師が画面を見ながら手術器具を手元で操作して腫瘍を切り取る方法です。

開腹手術に比べて手術での傷も小さくすみ、痛みなどもないので
患者さんの負担が軽減されます

ある程度進行が進んでしまうと、この治療法は行ないません。

 

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術とはお腹に小さい穴をあけ
そこから内視鏡やメスなどの術具を挿入する手術方法です。

傷口が小さくすみますし痛みも少なく、身体に対する負担および合併症も少ないことが長所です

 

S状結腸がんの(ステージ)予後・余命

ステージ0・・・(5年生存率)100%(8年生存率)100%
ステージ1・・・(5年生存率)100%(8年生存率)96%
ステージ2・・・(5年生存率)94%(8年生存率)87%
ステージ3・・・(5年生存率)76%(8年生存率)61%
ステージ4・・・(5年生存率)15%(8年生存率)15%

大腸ガンの場合は早期で治療を行えば生存率は非常に高く
たとえリンパ節に転移していても、5年後の生存率は70%。

早期発見できれば、完治する可能性の高いガンです

しかし、遠隔転移が起こると、生存率はぐっと下がってしまいます。

 

向井亜紀さんの場合

向井亜紀さんは2000年に子頸(けい)ガンで子宮を摘出。
術後の経過が悪く、その後も手術を繰り返したようです。

2006年には、子宮摘出によって機能を失っていた右腎臓の摘出手術を受けています。

そして、昨年6月の定期検査でPET-CTを受けた祭に、
ステージ2のS字結腸がんが見つかったようです

これまで20回以上の手術を受けている彼女のお腹の中は癒着がひどく、
腹腔鏡手術が出来なかったため、開腹手術にて腸を18センチ切除

術後の回復は良好で、10日間ほどの入院を経て仕事復帰されています。

向井さんはご自身のブログで、
「がんは誰にもやってくる可能性がある。
検査を受けていればと後悔してほしくない」
早期発見・早期治療の重要性を訴えておられます。

2人に1人はガンの時代。
誰でもガンになる可能性がある

私は、C型肝炎である事が分かってからはその可能性が人よりも高まり、
不安が常につきまとっています。

でも本当に後悔するとしたら、
それはガンになってしまう事ではなく
それに気づけなかった自分なのかもしれません。
定期検診の必要性を改めて実感しました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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