27章|C型肝炎治療中に思う幸せとは

インターフェロン投与3回目  4月1日(金)

スッキリ目覚めたのはどれくらいぶりだろうか?
採血室でもMさんから
「いいことあった?肌の調子いいね」
と言ってもらう。

やっぱり睡眠って大事だなとつくづく思う。
今日の数値にも期待していいかな?
3回目のインターフェロンできますように。

病室に戻る途中、ロビーのテレビを何気なく見る。
震災関連のニュースをやっている。

4月になっても余震は続き、計画停電も続いてる。
病院は対象外だったが、照明は必要最小限で使用する。

冷蔵庫は出来るだけ使用せず保冷剤を使ったり、
ロビーのテレビも人がいない時は消すなど、
小さいことだが、みんな自主的にできる範囲で節電した。

16時になってもインターフェロンの気配はなく、
「今日も中止だとしたら、どうなるんだろ私…」
と不安になる。

17時すぎ看護婦さんが、
「ごめんね~遅くなって」と注射を携えやってくる。
注射をこんなに待ち遠しく感じるなんて…人生初の感情。

血小板の数値すこしおまけで、
3回目のインターフェロン注射はできたけど・・・
ヘモグロビン・・・貧血ヤバくない?

今日の検査結果
血小板(×10,000/μl):1.9万
白血球(μl):1700
赤血球(×10,000/μl):198
ヘモグロビン(g/dl):6.8

AST(IU):41 ALT(IU):60
r-GPT(IU):103

 

当たり前の幸せ 4月2日(土)

私の場合インターフェロン注射をすると、
注射後4~5時間すると38度前後の微熱が出る。
それが1~2日続く。

念の為に昨夜寝る時、アイスノンを用意してもらうが
熱が上がることもなくマイスリー飲んで熟睡。
その他だるい、吐き気、発疹などの
インターフェロン初期にある副作用は特になし。

食欲も旺盛。
まぁお休み(隔週)しながらの治療だからかな?

でも微熱もあるので、普段より大人しくしている。
ベッドでゴロゴロしながら、彼が来るのを待つ。
肩こりが相変わらなので本も読まず、テレビも見ずにゴロゴロ。

「退院したらなにしようかな?なにしたいかな?」
と考え思いついたのは…

家族と一緒に食事することだったり、愛犬と遊んで一緒にお昼寝することだったり、
大好きな入浴剤のお風呂でボーッとしたり、料理したり、お買い物したり・・・

普段あたりまえにしてたことが、幸せな事だったのに気づく。

 

一番の薬 4月3日(日)

肩こりが日に日に酷くなる。
S先生にも報告しているが、
「インターフェロンの副作用ではない」と言われ、
とりあえず湿布を出してくれた。

「それでも辛いようなら痛み止め出しますよ?
まぁ胃はあれるけど」
とS先生。

湿布しても痛い。
でもしなかったらもっと痛いんだよね?

痛み止めは、胃があれてしまうのがこわかった。
C型肝炎の治療に支障が出てしまいそうで。

午後になり彼がアロマオイルを持って来てくれた。
「リラックスするようにね」と
ベルガモットとラベンダーの香り。

そんな気持ちが身体のコリをほぐしてくれたのかな。
その日は少し楽だったかも。

 

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